急成長しているICTの分野を学ぶなら

急成長しているICTの分野を学ぶなら

よく、PCやタブレット端末等の情報端末を生徒や児童一人ひとりへ配備し、デジタル版の教科書や教材を使った授業の実施が増えているのをニュース等で知る機会があり、時代が進んでいることを感じます。こういった情報端末機器は、一般的にはICT機器と呼ばれています。ICTは一般的に、「Information and Communication Technology」の略称で、「情報伝達技術」と訳されます。今や、そのICT機器を「毎時間」あるいは「授業の半分以上で活用している」という小学校が9割以上を占めています。その他にも中学校ではおよそ8割、高等学校では6割とICT機器の活用は年々増加傾向にあることがわかります。その背景には、文部科学省で2013年に閣議決定された「世界最先端IT国家想像宣言」に基づき、小学校などの教育現場のIT化が推進されているという背景があるのをご存知でしょうか。

しかし、地域によっては普及が遅れている所もあるようです。ICT機器の数が少ないという物理的な問題もありますが、そうではなく、コンテンツやソフトウェアを理解し、指導できる人材そのものが不足しているということが大きな理由のようです。国家戦略を立案しても、現状でそれを支え、実践するためのリソースが不足しているとはなんともお粗末な話です。

ですので、そんなICT機器を作る人材、すなわちICT分野に強い人材を増やしていく必要があります。「人と人」「人とモノ」間での情報伝達といったコミュニケーション、すなわちICTの時代だからこそ、グローバルなスケールでICTを理解し、身近に啓蒙していける若い人材を急ピッチで育てる必要があるのです。そこで、2020年4月開学予定の国際工科専門職大学のように、より実践性を高めたICT教育を推進する学校も設立される予定です。知識や教養というよりも、ICTの本質を実践型授業を通して理解させる授業がここでは展開される予定です。具体的には、世界のICT・デジタルコンテンツ業界と連携し、高度な実践力を身につけながら新たなサービスを生みだす創造力までを養います。

学校でタブレットを使う子供たち

これからの時代、ICTの本質を理解し、新たなサービスを生み出せる可能性がある人材は市場価値も高く、企業をはじめとする様々な現場でも重宝されることでしょう。このようにICTの実力を養われた若い世代こそが、これからの日本のICT社会を支えていくことになるのです。